野菜・フルーツのお話

野菜、フルーツ、そうだったんだ。

ギフトフルーツ

渡来して来た野菜・フルーツ

食べ物というのは、遠くから伝わってきたものも少なくない。キュウリなどはずっと大昔から日本にあるように思えるが、実は胡瓜と書く漢字が示すように、もともとは西南アジアから伝わってきたもの。では次の野菜・果物類は?

1.スイカ
2.カボチャ
3.ナス
4.トマト
5.トウガラシ
6.梅
7.リンゴ
8.イチゴ

実は、上の野菜・果物類は、すべて日本以外の場所がら“輸入”されたものといわれています。伝搬の正確な時期などはわからないのですが、スイカは西瓜という漢字をそのまま使っているように中国経由の輸入品。日本に伝わったのは室町時代といわれています。カボチャはこの言葉どおりカンボジアからの輸入品で、ことに現在主流となっている西洋カボチャは明治以後の輸入品。ナスは相当古くから伝わっていたらしく平安時代の文献にも出てきますが、これももともとは熱帯アジアが原産。トマトは明治期の輸入品で、これも新しい果莱。トウガラシは秀吉時代の頃の移入とされています。おもしろいのは梅で、もともとは中国が原産。梅を音読すればバイとかメイとかいい、訓読するとウメと読むところから、日本古来からウメというものがあったように考えがちですが、じつはバイもメイもウメも、みんな梅(現在の中国語の発音ではメイ)の音読。リンゴも同様で、中国語の林檎から来たもの。現代中国語では苹果(ピングオ)と書きます。イチゴは江戸末期に輸入されたものです。

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